「建設業の醍醐味は、自分の手がけたものが形となり、長く社会に貢献することだと思います。その中で、電気工事の重要性はますます高まっています。電気は私たちの日常生活を支える基盤であり、その安定供給を守ることは非常に重要なことです」2015年に能代電設工業に入社した佐藤翔也さんがそう語るのは、大きな理由があります。
中学2年生の時に東日本大震災を経験し、電気の重要性を痛感した佐藤さん。高校時代のインターンシップを経て、能代電設でのキャリアをスタートさせました。入社から現在までのキャリア形成や成長、そして仕事の醍醐味について、お話を伺いました。
佐藤翔也、2015年の入社です。現在は火力部に所属しながら、本社工事部の公共工事も担当しています。
中学2年生の時に東日本大震災を経験し、あたりまえに使っていた電気が「あたりまえじゃない」事を痛感し、安定した電気を守ることの大切さを意識し始めました。兄も電気関係の仕事に就いていたこともあり、高校のインターンシップは電気工事に関わるものを選ぼうと当初から考えていました。
このインターンシップを通じて、仕事の内容や社内の雰囲気、ワークライフバランスの良さなどに触れ、「ここで働きたい」と感じたことを覚えています。
入社後、私はまず火力部に配属され、能代火力発電所でキャリアスタートをしました。巨大なプラントを日々点検しながら、基本的な技術や知識を身につけていく過程が好きでした。私の原点でもある「安定した電気を守ること」のスタートラインだったと言えますね。
入社翌年の2016年から、能代火力発電所では3号機の建設という一大プロジェクトがスタートし、当社もこの工事の一部を担うということで、私もプロジェクトチームに所属させてもらうことになりました。もちろん当社だけではなく多くの会社が関わっていた工事で、多くの困難もありましたが、自分自身の成長を感じることができました。
能代火力発電所3号機建設プロジェクトが終わったあと、新潟火力発電所の点検作業プロジェクトへ長期出張に行くことになりました。この時、電気担当は私だけだったので、任されたものの大きさを感じたことを覚えています。コロナ禍にも重なり、思うように帰省もできない期間でしたが、結果的に先輩たちと共にする時間が増え、多くの学びがありました。
この頃、本社の仕事にもアサインされることが増えてきました。本社の仕事というのは、元請けの公共工事ということですね。火力部では自分の手を動かす仕事がメインでしたが、本社の仕事では工事全体を管理するマネージメント力が求められます。決められた日程で事故なくスムーズに進めることが大事ですが、先輩たちに教わりながら新しいことを吸収できているように思います。
建設業の仕事の醍醐味は、手がけた建物や設備が形となり、長く社会に貢献できることです。トンネル照明や情報板、警報設備など、普段は気にされないかもしれませんが、皆さんの安全を支える重要な部分です。
それから、現場のマネージメントの仕事ではプロジェクトが無事に完了し、新しい設備が稼働する瞬間に大きな達成感を得られます。
入社時に抱いていた「電気を守ること」という思いを今も実現できていることも、私にとって大きなやりがいです。
私は現場の仕事も、マネージメントの仕事もどちらも好きです。現在は本社でマネージメントの仕事も増えてきましたが、火力発電所という巨大プラントの点検業務も引き続きやっていきたい。だから、エンジニアリングもマネジメントも両方を完璧に兼ね備えたリーダーになり、会社の成長に貢献したいと思っています。
先輩社員からのコメント
「翔也君は、プラントエンジニアリングから公共工事まで幅広い業務を手掛け、常に現場の第一線で活躍しています。彼が積み重ねてきた多様な経験と技術は、今の彼の大きな強みです。また、仲間が困っているときには、誰よりも親身になって共に考える優しさを持ち合わせています。これからも若手社員の中心となって、会社やチームをリードしていってほしいと思っています」
ー 火力部 電気課 係長 松橋知来
プロフィール
佐藤翔也(火力部 電気課)
2015年入社
監理技術者(電通)、2級電気工事施工管理技士、2級電気通信工事施工管理技士補、2種電気工事士