火力部 電気グループ

失敗を糧に成長できる、希少な環境 – I&Cエンジニア:村井 舜也

Introduction

発電所を人体にたとえるなら、制御パート(I&C)は脳。機械パートは筋肉、電気パートは心臓や血管、運転パートは神経、安全保全パートは免疫、総務は肝臓や骨髄といった感じでしょうか。どれが欠けても人間は生きていけないことと同様に、発電所も同様にどのパートが欠けても電気を作り出すことはできません。

その“脳”を支えるのが、能代電設工業・火力部で制御を担当する村井舜也さん。 失敗を学びに変えながら成長してきた5年間を、振り返ってもらいました。


入社のきっかけ

村井舜也、2020年の入社です。現在は火力部の制御パートの副責任者です。能代火力発電所で制御システムの保守や点検、メンテナンスを担当しています。

大学時代は経営学部に所属していましたが、特に明確な目標があったわけではなく、卒業後は「なんとなく地元に戻るかな」程度に考えていました。今振り返ると本当に将来について深く考えていない学生でしたが、親族から「能代電設っていい会社みたいだから受けてきなさい!」と強く勧められて(笑)工事の経験も知識もありませんでしたが、採用してもらえました。

キャリア形成

最初の1年は、先輩について仕事を覚える日々でした。単純な繰り返し作業かと思いきや、状況によって判断を変える場面も多く、「体より頭を使う仕事だな」と感じたのを覚えています。

入社1年目の終わり、指導してくれていた先輩が異動になり、短期間ながら現場を任されたことがありました。結果は失敗の連続。周囲のサポートで大事にはなりませんでしたが、「自分、何も見ていなかった」と痛感しました。この経験が、私の原点ですね。

成長と挑戦

失敗のたびに学び、少しずつ成長してきました。上司の不在時に任された仕事を予定通り終えられたとき、発注元から直接相談を受けるようになったとき——その積み重ねが自信になりました。

もちろん、苦い思い出もあります。点検スイッチの入れ忘れや、信号変換回路の思い込みミスなど。これ以降、「1から100まで確認する」習慣を徹底しました。失敗を重ねた私だからこそ「失敗する人の思考パターン」が分かるようになり、この経験は後輩指導にも活かせているかなと思います。

仕事の醍醐味

制御部門は、発電所の「脳」として設備全体を動かす要です。わずかな誤作動が全体に影響するため、緊張感は常にあります。だからこそ、発電機が予定通り動き出した瞬間の達成感は格別です。

特に能代火力3号機の中間点検のような長期工事では、3〜6か月にわたる作業の成果が一瞬でわかります。自分たちの手で整えた設備が正しく動いた瞬間は、何度経験しても胸が熱くなります。

「日常の電気を支えているのは自分たちのチームだ」と感じるたび、この仕事を選んで良かったと思います。

未来への展望

副責任者として、いまは「自分の仕事」だけでなく「チーム全体」を見る立場になりました。 先輩たちのように、誰もが意見を言いやすい雰囲気をつくることが目標です。コミュニケーションを大切にし、安心して働けるチームを育てたい。

能代火力や会社で学んだ知見を活かして、風力発電など多方面の発電事業に携わりたいと思っています。

これから入社してくる後輩にひとこと

能代電設工業の魅力は、若手が多く、仲間と切磋琢磨できることです。休憩時間の雑談や仕事後の遊びなど、オンとオフのバランスが心地いい職場です。

「やってみないと分からないことばかり」。私自身、最初は見るだけの毎日でしたが、実際に手を動かして初めて理解できたことがたくさんあります。 失敗して学ぶ。その繰り返しが成長の糧になります。

恐れず挑戦して、なんでも話せる仲間と共に進んでいきましょう。皆さんの入社を心から楽しみにしています。


村井舜也(火力部 電気グループ)

2020年入社

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