火力部 機械課 第二係長

20代でリーダーに – メカニカル・エンジニア松橋晃貴

Introduction

能代電設工業は、年功序列に縛られない柔軟なキャリアパスが魅力の会社です。情熱を持って責任を果たし、成長を追求する社員は、入社年次に関係なくリーダーや管理職に昇進することができます。技術習得に前向きで、安全かつ効率的な運営を楽しむ人にとって、理想的な職場環境かもしれません。

火力部の機械課で係長を務める松橋晃貴さんは最年少の管理職社員。もともと物作りが好きで、建設業ではなく製造業への就職を考えていた松橋さんが能代電設工業に入ることになったきっかけ、そして入社から最年少での管理職へキャリアパスを進めてきた背景などを伺いました。

入社のきっかけ

松橋晃貴、2012年の入社です。現在は火力部 機械課の係長を務めています。

もともと父が製造業で働いていた影響もあり、自分も似たような道を歩むのかなとぼんやり考えていたんです。そんな時、高校の先生が能代電設工業の会社見学を勧めてくれて、家からも近いし「ちょっと覗いてみようかな」という軽い気持ちで参加しました。

見学ではオフィスの様子を見たり、火力発電所内を実際に見る機会もありました。建設業にありがちなギスギスした雰囲気はなく、また引率してくれた社員の方々がとても親切だったのが印象的でした。「怖い人ばっかりかな」なんて考えていたので(笑)

また休暇制度がしっかりしていることも大きな魅力でした。週休2日制、祝祭日休暇、夏季・冬季休暇、有給休暇、特別休暇といった制度が整っており、これらが入社を決める大きなポイントになりました。ワークライフバランスを大切にする会社だと感じています。さらに2024年からは週休3日を見据えたフリーワーク制度もできましたからね。休んでばかりもいられませんが、制度としてこのような仕組みがあるのは他社と比較しても良いことだと思います。

キャリア形成

今思い返しても「転機だった」と思えるのが、入社から半年後に突如アサインされた富山県への長期出張、水力発電のメンテナンスでした。秋田からも離れていますし、聞いたときは「え〜(戸惑い)」という感じ(笑)

でも、結果的にこの6ヶ月の間で専門的なスキルの多くを身につけることができたと思います。また、出張中は同僚や先輩たちと多くの時間を共有していたので、チームワークを深める貴重な体験もできました。行く前はちょくちょく秋田に帰ってこようと考えていたのに、終わってみれば一度も帰ってこなかった。休みの日も同僚や先輩と遠出するのが楽しかったんですよね。そのうちの1人が、現在火力部の副所長を務めている渡辺さんで、リーダーとはこうあるべきということも教わったように感じます。

左:渡辺雄太(副所長) 右:松橋

自分で言うのもなんですが、今では火力部で「ムードメーカー」としての立場を担っていると思います。しかし、入社当時の私は本当に内向的で、自分から人に話しかけることはほとんどありませんでした。それが富山の出張を機に、一気に積極的に変わったんです。まさに「あの出張で自分が開花した」と感じています。そういう意味で、あの出張は人間的にも大きな転機だったと思います。

成長と挑戦

入社から5年が経ち、私は副作業責任者の資格を取得しました。これは作業のマスターとしてタービン本体の作業を任せてもらえるというもので、タービンというのは発電所の心臓部ともいえる重要な機器のことです。数十トンが当たり前の重量物を扱う技術、タービンのメンテナンスに関する専門知識が不可欠で、5年経過しないと取得できないもの。私は自信もありましたので、5年の経過とともにチャレンジし、無事に取得することができました。

それからさらに5年が経ち、28歳になったときに係長の役職を頂くことができました。役職にこだわりはありませんが、「会社が自分を信頼してここを任せてくれている」ということと受け止めています。

仕事の醍醐味

火力発電所の中にあるものは、通常の工事とはケタ違いの重量物だらけ。10トン20トンは当たり前で、中には80トンを超えるものも珍しくありません。どれも日常生活の中にはない物ばかりです。そんな重量物を操り、正確な位置に移動し、安全に上げ下ろしすることの達成感は大きいですね。また、タービン本体のメンテナンス作業では軸受けの隙間を0.01ミリ単位で測定する精密な作業が求められます。この計測作業において、細かい数値を正確に読み取りピタリと合わせることができたときは、技術者としての喜びを感じます。この作業は本当に技術と経験と知識が必要ですが、私のこのスキルを頼りに他の現場や他の会社さんからヘルプを要請されることもあり、誇りに思いますね。

未来への展望

現在は火力部の機械担当をしていますが、今後は水力発電に関わる仕事ももっとやってみたいと考えています。火と水という違いはありますが、どちらも私の技術や経験、知識が活かせるものですし、何より機械を触っているのが好きですからね(笑)。発電にまつわること、発電機器に関することの知見や技術をさらに習得して、その分野でのリーダーシップを発揮してみたいと考えています。


松橋 晃貴(火力部 機械課 第二係長)

2012年入社
監理技術者(機)自家用発電設備専門技術者
2級電気工事施工管理技士

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