中学、高校の頃は陸上部で、長距離を走っていました。能代電設の名前を最初に知ったのは、高校の説明会。その時点では、名前を覚えた、という程度でした。
高校を出てからは、自衛隊へ。在籍しているうちから任期満了後の進路を考えるようになっていました。そんなころ、たまたま入った飲食店で知り合った方が、能代電設のことを教えてくれたんです。その名前が頭に残っていたので、退職者向けの就職イベントで各社のブースが並ぶなか、迷わず能代電設のブースを訪ねました。最終的な決め手は、地元の能代で働きたかったことと、会社の規模の大きさ。ブースの空気が堅苦しくなくて、素直に話せたのも覚えています。こうして2年の任期を満了し、この4月に能代電設に入社しました。

建設業って厳しい世界、特に、職人堅気の無口な先輩ばっかりなんじゃないだろうか —— そう思って入社しました。でも、待っていたのは砕けた先輩ばかり。いい意味で、拍子抜けしました。
自衛隊は規律の世界で、そのぶん礼節や上下のけじめが自然と身につきました。今の職場はまた違って、わからないことがあれば気軽に聞けて、きちんと教えてもらえる。どちらも大切な環境だと思いますが、質問をしやすい環境ということに、入ってみて改めて助けられています。
研修のやり方にも納得しています。いきなり現場に放り込むのではなく、まず学んでから現場へ出る。この順番だからこそ、安心して身につけられるという手応えも感じています。

今は電気工事に関する実技の練習と、施工管理の勉強が中心です。電気工事の基礎から始めて、施工管理、現場の細かいところへ——と、少しずつ視野が広がってきました。電気工事士の資格は高校で取っていたので、その土台にも助けられています。
入って一番驚いたのは、工事は「ただ工事をしているだけ」ではない、ということ。裏側にはいくつもの資格があり、段取りが緻密に組まれている。「施工管理」という言葉も役割も、僕はここで初めて知りました。知らなかった世界を一から覚えていく。それが、今はただ楽しいんです。
自衛隊は国を守る組織です。でも、規模が大きすぎて私自身は「何かを守っている」という手応えが、正直つかみにくかった。その点、インフラの施工や保守は自分のやったことがかたちに残るし、目に見える。そこに惹かれています。
仮配属で能代火力発電所を見学させてもらいました。電気を作っているだけの場所だと思っていたのに、実際は数えきれない人と会社が関わって、ようやく動いている。そして何より施設の大きさが圧倒的。これだけの人が関わって、電気というインフラは守られているのかと衝撃を受けました。
別の現場に仮配属になった時にかけてもらった言葉で、心に残っている言葉があります。「わからなくても『自分でやります』と言ってやってみろ。そのほうが教える側もやりやすいし、自分の理解も深まるよ」と。それを実践してみたら、確かに自分の理解のスピードが違って感じられるようになりました。もうすぐ配属が決まりますが、どこへ行ってもまず手を挙げるようにしていきたいです。
この言葉をかけてくれたのはベテランの戸松さん。戸松さんは、「建設マスター」——国から表彰された、いわば”ものづくりの名人”です。長年現場を支えてきた人の技を、こんなに近くで学べる。恵まれているな、と思います。

同期は2人います。清水はクールな感じだけど、飲み込みが早くて自分が学んだものを皆に共有するタイプ。佐浦は少し抜けたところもあるけれど(笑)、その分、頑張り屋さんです。並んで走る仲間がいるのは、心強いです。
いつかは、施工管理として工事全体をマネージメントする側にまわりたい。目指すのは、現場をぱっと見渡して「今、自分が何をすべきか」がわかる技術者です。年の近い先輩の丸谷さんが、まさにそういう人。あんなふうになりたい、と思わせてくれます。
まずは施工管理の資格から。分野としては、情報表示板や監視カメラといった電気・通信系の工事に心が動いています。
言われたことをただこなすより、「なぜこれをやるのか」を自分で考える。それだけで、仕事の楽しさも厳しさも自分の受け止めが変わります。社会人になると、やること全てに「理由」があります。私もまだ経験は浅いですが、「学生から社会人になる」とは、こういうことなんだと実感しています。

田村 悠真 2026年入社